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“幻”のという形容詞が許される、唯一のモンタルチーノ
イタリア最上の赤ワインのひとつ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。濃いルビー色と凝縮感に富んだ風味、しっかりしたボディとコクを感じさせる口当たり、といった印象が大方のブルネッロ・ディ・モンタルチーノに共通する点だが、このサルヴィオーニが生むワインはチョット異なる。色調は濃すぎるということも無く、風味、味わい共、独特の甘味を感じさせる、複雑さに富んだ繊細でしなやかなもの。アフターもエレガントな余韻が持続する、本来の上質なワインが備えるべきフィネスをしっかり身に纏っている、真に素晴らしい赤。近年畑が5ヘクタール弱に増えたとはいえ、生産量は微々たるもので、’92年を例にとると、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはたったの2,500本――各瓶に通し番号と総生産本数が記入されている――、ロッソ・ディ・モンタルチーノ――生産しているワインはこれらの2アイテムだけで、他にオリーヴ・オイルがある――でその2倍弱しかない。
事情通始め、イタリアのワイン・ガイド等でも非常に高く評価されている上、生産量が少ないこともあって入手はほとんど絶望的だが、探しだすだけの価値は十二分にある逸品である。 |